セーラー服で、ふわふわ歩く
女の子を見た。
なにも持ってない手を広げたり
ちょっとうしろを見たりして
それでもふわふわ歩いてく。
中学生くらいかな。
足には白い綿のソックス。
靴ははかず
セーラー服も、白いライン、白いタイ。
そう言えば…
わたしはエンジのラインにタイ
白いのにずいぶん憧れたっけ。
靴はいてない… ということは
この子は存在しないんだな。
目をあけたら、いなくなるんだな。
ただ歩いてるだけなのに
あんまり楽しそうで
遠くて顔もわからないのに
あんまり可愛く見えるから…
エイヤってがんばって目をあけた。
おんなのこは、いなくなった。
外は雨が止んだのか
日の出の光が、ほそく射してる。
おんなのこが可愛かった。
ただそれだけで、倖せ気分になっていた。
もしかしたら…
あれはわたしだったのかな。
神サマがちょっとだけ見せてくれた
幻プレゼントだったのかな。